わたしたちの想い

わたしたちは、宮城県北東部にて養豚農業を始めて50年以上にわたり高品質の養豚生産に力を入れてきました。おいしく安全な食料生産を続けることを目指し、社員一同これからも高いプロ意識を持って品質向上に取り組んでまいります。
わたしたちがこの地で養豚業を営めるのは、地域のみなさまをはじめ、多くの方々のご理解・ご支援があってのことと深く感謝しております。

わたしたちのパーパス(企業理念)

  1. わたしたちは、豊かな食生活と健康を創造し地域社会に貢献する
  2. わたしたちは、すべてのお客様から信頼される企業として成長し続ける
  3. わたしたちは、社員全員の真の幸せと生きがいを求める場として存在する

    ※「パーパス」とは、ビジネスにおいて「何のためにこの会社があるのか」という、企業の最も根本的な存在意義や究極的な目的、全体の指針を指すものになります。それは、「なぜそれをやっているのか」という問いに対する答えであり、事業の原点・根拠となるものです。

経営方針

ピッグ夢ファームでは「豚がストレスなく健康に生活できること」を経営方針としております。
養豚生産者は消費者が求める「安心・安全」の品質ニーズに適った生産体制を構築し、安全確保のための責任と義務を果たしていくことが使命と考えております。
また、職場においてはウェル・ビーイング(Well-being)の実現は経営義務と考え、ES(従業員満足度)やエンゲージメントの向上・改善は必要不可欠と考えております。

衛生プログラムの導入

ピッグ夢ファームでは、管理獣医コンサルタント(JA全農家畜衛生研究所様)より「衛生プログラム」を導入しております。
養豚管理獣医はセカンドオピニオンを取り入れた体制を確保し、定期的な農場訪問、動物の健康管理チェックから育成アドバイス・改善提案を実施いただいております。
疾病発生時の病性鑑定等の対応はもちろん、繊細な環境管理をおこない、病気の兆候をいち早くキャッチし、ワクチン接種等により豚が健康で順調に発育できるような飼養衛生プログラムによる管理を行っております。
また、各種ウイルス(豚熱、豚丹毒、等)への対策として、有効なワクチン接種を適切な時期に実施しております。

「宮城野豚(ミヤギノポーク)みのり」について

お米を与えて甘みと旨みがアップ!循環型農業・環境配慮にもつながる「宮城野豚(ミヤギノポーク)みのり」

「宮城野豚(ミヤギノポーク)」は、宮城県で生まれた「しもふりレッド」を交配した三元交雑種(三元豚)で、病気に強くきめ細やかな肉質で食味がよいと人気の豚肉です。
このうち、仕上げ期に一定の飼料米を加えた指定配合飼料を与え育てた豚、約1万頭のみが「宮城野豚(ミヤギノポーク)みのり」と呼ばれます。指定生産農家から出荷される、希少価値の高い地産地消の豚肉であります。
「宮城野豚(ミヤギノポーク)みのり」は、JA全農みやぎ様を通じ、Aコープ様、イオン様、サン・マルシェ様など約30店舗に販売しております。(取扱先一覧はこちら

おいしさのひみつ

①お米を食べさせること!

世界的な食糧事情の影響を軽減し、輸入飼料への依存を低減するとともに、国内飼料の自給率を高めています。
仕上げ期に一定の飼料米を加えた指定配合飼料を与えることで、旨味成分の脂肪酸であるオレイン酸が増加し、肉質はやわらかく甘みが増すという特徴があります。
また、融点が低いので溶けやすくジューシーな味わいが楽しめます。

②環境保全型農業推進!

生産調整が強化されている日本の水田や草地など、国内における農地を最大限活用し、国土の保全を図るとともに、養豚から生じる良質な堆肥を利用して、循環型の農業とCO2の削減を推進しております。

SDGsへの取り組み

持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、国連サミットで採択された 2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
17の国際目標(その下に、169のターゲット・231の指標)から構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。(日本政府の活動は外務省(外部サイトへリンク)をご覧ください)

ピッグ夢ファームでは、17の国際目標の中から下記6つの目標を掲げています。

目標2  ~飢餓をゼロに~

飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養の改善を実現し、持続可能な農業を促進する。

  1. 飼料米を与え育てたブランド豚「宮城野豚みのり」を生産し、安心・安全な豚肉を年間出荷頭数 9,000頭を目指し育成しています。
  2. 生態系の維持や気候変動や洪水などの災害に適応できるよう、飼料用米の生産農家と情報共有を密にし、生産量の向上を図ります。

目標4  ~質の高い教育をみんなに~

すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する。

  1. 新採用者や全社員に対し、毎年、コンプライアンス研修やリスクマネジメント研修等を実施し、向上心を啓発しています。また、養豚業に関する専門知識を体得させるために各種セミナー・研修に積極的に参加してもらっています。

目標7  ~エネルギーをみんなにそしてクリーンに~

すべての人が手ごろな価格で近代的なエネルギーを使える。
環境に良いクリーンな再生可能エネルギーを増やす。

  1. 「資源循環型農業」の取組を目指し、豚の糞尿から堆肥作りをして有機資源を循環させています。今後、糞尿発酵からバイオマス燃料の発電等も検討しています。
  2. 飼料は海外産を減らし、国内産を増やすことでエネルギーを節減しています。

目標8  ~働きがいも経済成長も~

すべての人のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、完全雇用およびディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を推進する。

  1. 豚事業と飼料用米の関連事業の生産活動における新たな起業、創造性及び技術革新を図るため、さらに適切なる人員配置や雇用創出を推進するため、最適な養豚場のサイジングを計画・実施中です。
  2. 働きたい意欲がある人や就業が可能な人には、その就労場所の希望を考慮しつつ、働きがいのある仕事に就けるよう雇用対策を図っています。

目標12  ~つくる責任つかう責任~

持続可能な消費と生産のパターンを確保する。

  1. ブランド名を「宮城野豚みのり」とし、食品の安全、環境保全、労働安全面等の持続可能性を確保するために、生産工程と管理面でマニュアル化の確立が図られます。
  2. 生物に優しいエシカル消費を推進しています。

目標15  ~陸の豊かさも守ろう~

陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る。

  1. 養豚場から出る糞尿を堆肥化して、飼料用米生産や地域農家に供給し、「資源循環型農業」を目指しています。
  2. 地域の環境特性から、養豚場の給水においては、施設内の井戸水を浄水することで飲み水や洗浄等に利用しています。
    また、今後、糞尿発酵によるバイオマス燃料による発電も検討しています。

アニマルウェルフェア(動物福祉)への取り組み

アニマルウェルフェア(Animal Welfare)とは、「動物たちは生まれてから死ぬまで、その動物本来の行動を取ることができ、ストレスから自由で健康的な生活ができる状態でなければならない」という考えであります。

近年、家畜の感受性を理解し、その生態や習性による行動を妨げられることがないよう、アニマルウェルフェアに配慮した家畜の飼養管理が求められるようになっている中、弊社でも動物福祉の理想的な枠組みとして標榜された「5 つの自由」に対応したさまざまな取り組みを実施しております。

  1. 飢え、渇き及び栄養不良からの自由
     給餌・給水の確保
  2. 恐怖及び苦悩からの自由
     適切な飼養管理、取扱い
  3. 不快からの自由
     適切な飼育環境の供給
  4. 苦痛、傷害及び疾病からの自由
     予防・診断・治療の適用
  5. 通常の行動様式を発現する自由
     適切な空間、刺激、仲間の存在
当社の獣魂碑

人も家畜も満たされて生きること。この人と家畜とが相互依存する「ウェルフェア共生」を目標としております。
アニマルウェルフェアの考え方を踏まえた家畜の飼養管理については、農林水産省(外部サイトリンク)からも推奨されております。
写真は農場内に設置している「獣魂碑」になります。


エシカル、エシカル消費への取り組み

エシカル(ethical)を直訳すると、「倫理的」「道徳的」という意味になります。倫理は人として守るべき行いや道を意味します。
エシカル消費とは、何かしらの犠牲の上に成り立っているのではなく、自分、そして他の人や社会、地球環境、自然にとってもよいものを積極的に選ぼうという消費活動です。消費者が消費行動を変えることで、地球環境や社会問題の解決の一端を担うという考え方です。

広く知られている例として、コットン生産量の世界第2位を誇るインドでは、多くの子ども達がコットンの生産地で劣悪な条件で働かされています。日々私たちが積極的に買い求める「安い商品」は、買えば買うほど多くの子供たちを苦しめている(弱い立場にある生産者の犠牲の上に成り立っている)ことや、地球環境を蔑ろにしていることがあります。
このように私たちの社会は、児童労働の問題以外にも多くの社会問題を抱えています。こうした問題解決につながる一つの考え方がエシカル消費です。
私たち消費者が「より安い」ではなく「より良い」商品を選ぶ、エシカルな視点も取り入れることが重要です。
エシカル消費を通してSDGs の 12番目の目標である「つくる責任、つかう責任(持続可能な消費と生産のパターンを確保する)」という目標達成に貢献することができると考えます。

ピッグ夢ファームでは、地産地消の豚肉生産はもとより、社員全員が自ら関心を持っている分野や1つでも日々消費するものを見直す事からはじめております。

  1. 環境にやさしいエコバックを持つ
  2. プラスチック製品(使い捨て)を過剰利用しない
  3. 人に優しいフェアトレード(適正な値付け)商品を選ぶ
  4. 自然に優しいオーガニック製品を選ぶ

生物に優しいエシカル消費としては、動物実験を廃止した化粧品、毛皮などを使わない衣類、ヴィ―ガン・ベジタリアン商品などありますが、ピッグ夢ファームでは生物に対するエシカル消費者の考えを尊重しております。

肉質へのこだわり

「A5ランク牛肉」など、牛肉の「格付け」はとても有名だと思います。
豚肉にも格付けが存在し、極上・上・中・並の4段階評価です。格付けは、半丸重量(枝肉の半分の重量)と背脂肪の厚さ、肉質と外観で総合的に判断し格付けが決定いたします。その中でも当社では上位格付けの豚を数多く出荷しております。(出荷数:年間約 9,000頭)

ピッグ夢ファームの豚の肉質は、日本食肉格付協会様により肉質を判断いただいており、出荷した豚は上位格付けと評価いただいております。徹底した衛生管理と、豚にストレスを与えない環境づくり、飼料にお米を与えることによる肉質の向上など、創業以来の一貫経営により出荷台数並びに格付成績は県内でもトップレベルであり、宮城県総合畜産共進会にて約20年にわたり数多く「農林水産大臣賞」を賜っております。(コロナ禍による未開催時期を除く)

なお、ピッグ夢ファームでは、品質・業績・財務だけでなく、企業があるべき長期的な成長を目指しており、ESG(環境:Environment、社会:Social、企業統治:Governance)の非財務指標の観点も重視しております。

宮城県総合畜産共進会にて「名誉賞」(農林水産大臣賞)を受賞
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